2025年8月14日からPC Game Passに追加された本作はローグライト×王国建設という一風変わったゲーム。王国建設と聞くと難しそうだし、ゲーム画面を見てもお堅い印象を受けるかもしれません。しかし実際にプレイしてみるとルールはとても簡単で病みつきになる中毒性の高いゲームです。ぜひ食わず嫌いせず多くの人に本作を遊んでもらいたいので、本記事ではこのゲームについてできるだけ分かりやすく解説したいと思います。
- 自国の強化と敵国との戦闘を繰り返して33年間(ターン)戦い抜く
- 成長効果を有効活用し、将来を見据えて領地に戦力を配置する
- 戦闘は基本的にオートバトル
ゲームの目的
本作の目的は国を発展させて敵国との戦争に勝ち続けること。ゲームはターン制となっておりカードを使用して行う自国強化と、敵国との戦闘を繰り返します。1ターン=1年で、33年間戦い抜くことができればクリアです。
ゲームの流れ
自国の王を選択

まずどの国の王としてプレイするのかを選択するところからゲームはスタートします。各王国にはそれぞれ特長があり、プレイスタイルも千差万別です。初めてプレイしたときは「無の王」しか選択できませんが、ゲームを進めると他の王も選択できるようになります。各国には9種類のカードが存在しています。カードの色で属する国が区別できるので分かりやすいですね。

王の選択と同時に特殊ボーナスを付与できる特典の選択が可能です。特典とは英語でいうところのPerk(パーク)です。特典はゲームをプレイすると新しいものがアンロックされていきます。
また難易度の選択もできるので、まずは簡単な難易度から初めて徐々にゲームに慣れていきましょう。

カードを使用して戦力を配置

自国の領地には3×3の9マスの区画があります。まずはいずれかの区画に拠点となる城を配置します。ど真ん中に置きたくなるかもしれませんが、とりあえず隅っこが無難かと思います。

次に手札の中から1枚選んで部隊などを区画に配置します。最初は城以外何もないので、敵兵の進軍を食い止められる何らかのユニットが良さそうです。
敵国との戦闘

戦力の配置が完了したら敵国との戦闘開始です。戦闘は基本的に自動で行われますが、城による攻撃だけはプレイヤーが操作することができます。城の攻撃方法は王国によって異なり、例えば「魔法の国」ではクリックした場所に雷を落とします。

敵兵を全滅させれば勝利です。戦闘後には戦利品として提示された敵国属性のカード3枚のうち、1枚選択して手札に加えることができます。そして次の年に移り、また手札を領地に配置する戦力配置を行います。この「戦力配置」→「戦闘」→「戦利品入手」のサイクルを繰り返していきます。
戦闘において敵兵が自国の城に到達すると敗北です。しかしながら1度の敗北で即ゲームオーバーにはなりません。自国領地の左上の方に立っている像?の数が残機を表しており、残機があるうちはゲームを継続できます。


33年目に総力戦

33年目になると敵国が最終攻撃を仕掛けてきます。この戦いでは手札の残りのカードを全て使い切ることができます。この戦闘に勝利すれば見事ゲームクリアです。最終攻撃では敵兵に強力なボスユニットが登場するので、これまでとは一味違う戦いになります。

ちなみに33年経過後も継続してプレイすることも可能で、何年王国を維持できるかにチャレンジすることもできます。ただしこのモードは現時点では実験的なもののようです。

より強い王国建設に向けて
さてここまででゲームの基本的な流れは理解していただけたと思います。次は王国を強化していく具体的な内容について紹介していきます。
「成長」の活用がミソ

本作の特徴的な点は多くのカードに成長要素があることです。例えば「鍛冶屋」というカードは「毎年、隣接区画の部隊、タワーの攻撃力を2%増加させる」という効果を持っています。この毎年というのがポイントで、つまりなるべく早い段階で鍛冶屋を設置して隣に強化したい部隊を配置できれば部隊はどんどん強くなっていくわけです。
ちなみに各区画に表示されている白い数字は戦闘で与えたダメージを表しています。どのユニットがどの程度活躍しているのかが一目でわかるので、成長方針の参考にしましょう。

敵対国=山札

戦利品として入手できるカードは、基本的には戦闘で倒した敵国の属性カードです。しかしながら自国は全ての国と対立しているわけではありません。つまり敵国軍および自国の反乱軍とだけ戦闘を行うので、手に入れることが可能なカードがある程度限られています。自国がどの国と敵対しているのかを考慮して強化の方針を検討しましょう。
カードを重ねてレベルアップ

配置した部隊などは同じカードを重ねることでレベルアップさせることができます。基本的にレベル3まで強化することが可能です。

イベントを活用して戦況を変えよう

さてゲームは基本的に自国強化と敵国との戦闘の繰り返しで進行していきますが、特殊なイベントが発生する年があります。画面上部にあるスゴロクのような図が、現在の年数とイベントが起こる年を表しています。イベントは戦況を変える貴重な機会ですので上手く活用しましょう。
外交
敵対していない国に対して宣戦布告したり、敵国に対して和平を結んだりすることができます。これにより戦闘を行う国を変えられるので、自分が欲しいカードを持っている国と敵対したり、不要なカードを持っている国と和平を結ぶことでデッキのコントロールができます。

商人
お金を使って商人からカードを購入することができます。ここでは他国との敵対状況に関係なく、様々な国のカードを入手することが可能です。思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

勅令
勅令ではランダムに提示された効果のうち1つを選択して発令することができます。勅令の効果は非常に強力で様々な種類があります。現在の方針を後押しする勅令を選ぶも良いですが、勅令をきっかけに方針を変更するのも手です。


領地の拡張
始めは領地は9マスだけですが拡張する機会があります。新たな領地を獲得して軌道修正していきましょう。

祝福
祝福はすぐに効果が表れるものではなく、将来良い効果が得られるものです。例えば「9年後に指定された区画に配置された戦力の攻撃力が2倍になる」などです。祝福の発動を見据えて、戦力配置の優先順位を検討する必要があるかもしれません。

繰り返しプレイして要素をアンロック
本作は繰り返しプレイすることで様々な要素がアンロックされていき、遊び方の幅が広がります。
新たな王
はじめは無の王しか選べませんが、プレイを重ねると他の王としてもプレイできるようになります。各王のアンロック条件は王の選択画面で確認することができます。

特典
ゲームをプレイして王国のレベルアップをすることで、新しい特典がアンロックされていきます。これにより王国はより強力に、戦略は幅広くなっていきます。

まとめ
感想
私は本作がPC Game Passに追加されることを知った時から気になっていたものの、配信されてから実際に着手するのに少し時間が掛かってしまいました。というのも私自身このゲームになんとなく難しそうなイメージを持っていたからです。しかしプレイしてみると、そのルールのシンプルさとゲームテンポの良さですぐにハマってしまいました。まだまだ特典のアンロック等が進んでいない現状ですが、今後ますます戦略の幅が広がっていくかと思うとワクワクしています。
ゲーム画面の見た目から何となく敬遠している方はぜひ一度プレイしてみて頂きたい作品です。特にPC Game Passに加入している方は無料なので遊ばないと損ですよ!
こんな人にオススメ
- ローグライト系のゲームが好き
- 建国、経営などのシミュレーションゲームが好き
- 1プレイ30分から1時間程度で気軽に遊びたい
現在はプレビュー版
ちなみに本記事執筆時点で本作はプレビュー版です。『9 Kings』というタイトルでありながら、登場する王は現状8人です。いずれもう一人の王が追加される予定ですが、そうなるとカードの種類も追加されるのでますます奥深いゲームになりますね。今から楽しみで仕方がありません。
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