豆知識

【カセット清掃】ジャンク品のNINTENDO64ソフトを分解・掃除してみた

最近レトロゲーム収集にハマっています。ときどき激安の掘り出し物を見つけてテンションが上がるのですが、ふたを開けてみると状態の悪いジャンク品であることもしばしば。先日、気になっていたソフトをメルカリで相場の半額程度で購入できたのですが、届いてみるとカセットの端子部分が酷く汚れていて軽く絶望を感じました。しかし、使える品であることを信じてダメ元でカセットの分解・清掃にトライしてみましたので、その作業内容を記します。

清掃するカセット

ジャンク品でゲットした『ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ』

今回清掃するのはNINTENDO64用ソフト『ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ』です。職人集団トレジャーが開発を手掛けたアクションゲームです。トレジャーが開発したNINTENDO64用ソフトは本作と『罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~』の2本だけなので、貴重な作品です。

入手したカセットの端子部分を除いてみると、広範囲にわたって白い汚れがベットリ付着していました。牛乳にでも水没したのでしょうか?メルカリの出品情報では動作確認済みと記載してあったのですが、この状態で動作するのか怪しいものです。清掃前に動作確認してみようかとも思いましたが、ゲーム機側の故障に繋がると困るのでやめておきました。

端子部の汚れ(表)
端子部の汚れ(裏)

準備したもの

今回の作業で使用したものは下記のとおりです。

  • 無水エタノール
  • 接点復活剤
  • 精密ドライバーセット
  • 綿棒
  • ウェットティッシュ(ノンアルコール)
  • 作業用手袋

作業内容

まずは端子部に付着している汚れがカセットの内部にまで及んでいないか確認するため、カセットのケースを開けてみます。ケースは背面にある2つのビスで固定されているのですが、このビスが特殊なビスで対応する特殊なドライバーが無いと外すことができません。このビスはGamebitの3.8mmというやつらしいです。

背面の2つのビスを外すとケースを開けられる
ビスを外すには特殊なドライバーが必要

私は下の写真のような多数のビットが同梱された精密ドライバーセットを持っているのですが、運良くGamebitのビットが含まれていました。おかげで追加の出費をせずに済みました。

使用した精密ドライバーセット
運良く該当するビットが含まれていた

背面のビス2つを外すと、ケースは簡単に開くことができました。ケースを開くと金属板(シールド?)が現れました。基板の状態を確認するにはこの金属板も外す必要があります。

カセットのケースを開けた状態

この金属板も2つのビスで固定されているのですが、こちらは一般的なプラスドライバーで外すことが可能です。

金属の板は2つのビスで固定されている

金属板を外すと基板がお目見えしました。見たところ幸い電子部品の付いている上部の方までは白い汚れは到達していないようです。恐らく端子部に取り付けてある黒いプラスチック部品が内部への侵入を防いでくれたのでしょう。

金属板を外した状態

基盤をケースから取り外すとこんな感じです。黒いプラスチック部品に白い汚れがビッシリ付着していて、コイツが基板をしっかり守ってくれたことが分かります。

基板をケースから外した状態

さらに背面側の金属板を外した状態がこちら。カセットを構成する部品はたったこれだけで、非常にシンプルな造りになっています。

裏側の金属板を外した状態

さて、この白い汚れの正体は全く分かりませんが、とりあえずケースに付着している汚れをウェットティッシュで拭いてみたところ、簡単に拭き取ることができました。本当に牛乳だったのかもしれません。これなら基板以外のところはウェットティッシュで拭けば良さそうです。

ケース部分の汚れ

次はいよいよ基板の清掃に入ります。基板の表面と裏面の汚れ具合は下の写真の通り、どちらも盛大に白い汚れが付着しています。

清掃前の基板の状態(表)
清掃前の基板の状態(裏)

電子基板を水で濡らすわけにはいかないので、基板の清掃には無水エタノールを使用します。綿棒に無水エタノールを浸み込ませて優しく汚れを拭き取っていきます。

汚れを拭き取った状態が下の写真です。大体の汚れは比較的簡単に落とすことができましたが、どうしても金属部分の表面に膜が残っているような感じで、綺麗な光沢のある状態まではいきませんでした。最悪、端子部分を軽く研磨するという方法もあるようですが、それは最終手段と考え一旦この状態で様子をみることにしました。

清掃後の基盤の状態(表)
清掃後の基盤の状態(表拡大)

同じ要領で裏面も清掃します。こちらもうっすら膜が残っている感じです。

清掃後の基盤の状態(裏)
清掃後の基盤の状態(裏拡大)

清掃作業中に回路部分に謎の傷のようなものを発見しました。汚れよりむしろコッチの方が心配になりましたが、無事を祈るしかありません。

基板にあった謎の傷

無水エタノールでの清掃を終えたら、仕上げとして接点復活剤を端子部に塗布します。私が使用している接点復活剤は下の写真のモノです。この接点復活剤を綿棒の先に1滴落とし、端子部分に塗布していきます。スプレータイプの接点復活剤もありますが、綿棒につけて作業するならこういう液滴タイプの方がやりやすいと思います。

使用した接点復活剤

接点復活剤を塗布したら、カセットを元の状態に戻します。

そして緊張の動作確認です。

果たして無事に起動してくれるのか・・・

無事に起動できた

清掃の甲斐あって、無事起動してくれました。最初にカセットの状態を見たときは半分諦めていましたが、やってみるものですね。

まとめ

私は今回、初めてカセットを分解する作業をしてみたのですが、思っていたよりも簡単な作業でした。特殊ドライバーを準備しなければいけないというハードルはありますが、作業自体は特に難しくはないので誰でもトライできそうですね。

今回のように無水エタノールと接点復活剤を用いたカセットの清掃は比較的簡単なわりに効果が高く、壊れていると思っていたソフトも復活させることができます。レトロゲームを本格的に楽しみたいという方にとって必需品ではないでしょうか。

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