2025年7月18日にリリースされ、Xbox Game Passにも対応している『Back to the Dawn~ブレイク・ザ・アニマル・プリズン~』について紹介します。本作は動物をモチーフにしたキャラクター達が登場する刑務所を舞台にした、とても自由度の高いゲームです。色々な要素がてんこ盛りでゲームの全体像を理解するのに時間が掛かりますが、その壁を越えると次第に面白くなってくるスルメのような作品です。今回は本作の概要をなるべく分かりやすく紹介しますので、参考にしていただければと思います。
ストーリー概要

ゲームをスタートするとまず主人公を選択します。今回は記者であるキツネ・トーマスを主人公に選びました。キャラクターによってストーリーだけでなく能力値も異なるようなので、攻略方法も変わってきそうですね。
ワナにはめられ刑務所に

記者トーマスはとある化学工場と川汚染の関係について調査をすすめる中で、化学工場と市長の怪しい関係性に辿り着きます。すると市長サイドから本件についてこれ以上報道しないよう圧力が掛かるのですが、これに応じなかったトーマスは冤罪により投獄されてしまうのです。
猶予は次回の市長選まで

次の市長選までに真相を明らかにし、現市長の再選を阻止したいトーマス。しかし次の市長選までに残された時間はわずか21日間。限られた時間の中で、弁護士であり友人のリードと協力して真相解明を目指します。
ゲームの流れ
刑務所での生活

囚人となってしまったトーマスは刑務所の決められたスケジュールに従って活動する必要があります。朝の点呼、昼食、夕食、消灯の時間は決まっており、それ以外の時間は自由に行動できます。限られた時間をいかに有効利用できるかがプレイヤーの腕の見せ所です。

クエストを達成して物語を進めよう

本作ではクエストを進めることでストーリーが進展していきます。メインクエストの他にも様々なサブクエストが存在し、クリアすることでゲームを有利に進められる可能性があります。クエスト一覧で現在進行中のクエストの内容と目標を確認することができます。どのクエストを進めるべきか吟味しましょう。
行動には時間と体力が必要

なんらかの行動をすると時間と体力を消費します。時間と体力は有限ですので、何を行うのか取捨選択しなければなりません。なお時間と体力を消費するのは行動を実行した時なので、刑務所内を歩き回っているだけでは時間と体力は減りません。何をするかじっくり考えて選択することができます。
成否を決めるのは運と実力

何らかのアクションにチャレンジするとき、その成否の決定にダイスが用いられます。「ダイスの出目が目標値以上であれば成功」や「ダイスの出目の合計が目標値に達成すれば完了」といった具合です。
しかしながら全て運任せというわけではありません。関連する能力値の高さや所有するスキル、アイテムによって目標値が下がったり、基礎ポイントが加算されたりして有利に事を運ぶことができます。例えば何かを分解する作業ではドライバーを持っていれば基礎ポイントが加算され、より効率的に作業を進められるようになります。

ときには戦うことも

荒くれ者が集まる刑務所において、ときには戦わなければならない場面もあります。本作のバトルはシンプルなターン性コマンドバトルになっています。スキルやアイテムの中にはバトルを有利にするものもありますので、好戦的なプレイスタイルの人はそういったスキルやアイテムを優先的に手に入れると良いかもしれません。
脱獄は一日にして成らず
何をするにしても準備が大切です。ヒト・モノ・カネ・自分自身、本作に用意された数多くの管理すべき項目について簡単に説明していきます。
健康管理に気を付ける

刑務所での生活を生き抜くうえで健康管理は不可欠です。健康状態を表すパラメータには、健康値、心境値、体力、集中力、空腹度と様々あり、それらが低くなりすぎないように気を付けながら活動をしていく必要があります。クエストを進めたい気持ちを抑えて時には休むことも大切です。
お金やアイテムを手に入れる

アイテムは様々な方法で入手することができます。刑務官や他の囚人から購入する他にも、棚やゴミ箱を物色したり、素材を使って制作したり、盗んだりとあらゆる方法が用意されています。同じアイテムを入手するにしても、状況やプレイスタイルによって適切な手段が変わってきます。

お金は主に刑務所内での仕事を受けることで稼ぐことができます。仕事はちょっとしたミニゲームになっており、種類も色々あります。ミニゲームの成績が良いとより多くの報酬が得られるので、自分の得意なミニゲームを見つけて効率的にお金を稼ぎましょう。
自身の能力を成長させる

特長やスキルを習得することで物事を効率的に進められるようになります。これらは力、俊敏、知力、魅力の4つのカテゴリーに分類されており、対応したカテゴリーの経験値を消費することで習得することができます。経験値はプレイヤーがとった行動に応じて貯まっていきます。力が必要な行動をすれば力の経験値が得られるといった具合です。スキルを習得する順番やタイミングは自由に決められるので、今必要なものがなければ経験値を温存しておくのも手です。
友好関係を築く

刑務所生活において他の囚人と友好関係を築くのも大切です。友好度が高くなると取引でより貴重な物を譲ってくれたり、相手の才能をスキルとして習得できたりします。積極的にプレゼントをあげる等して友好度を高くしておくと、いざという時に助けになってくれるかもしれません。
魅力的なキャラクター達
キャラクターが多い!けど分かりやすい

本作に登場するキャラクターは非常に多く囚人だけでも47名、その他も合わせると100名近くいるのではないかと思います。こんなにたくさんのキャラクターが次から次へと現れては、顔と名前を覚えるのは至難の業です。しかし本作はキャラクターが動物であるおかげで各キャラクターの見た目が全く異なり判別しやすいので、非常に良くできていると思いました。動物の種類からキャラクターの性格もイメージできます。
人物像(動物像)の作りこみがすごい

登場キャラクターがとても多いのにも関わらず、それぞれの性格やバックグラウンドの設定までしっかりされていて開発者のこだわりの強さを感じました。また囚人同士がしている会話においても彼らが何を考えているのか、何をしようとしているのかが細かく描写されています。しかも毎日内容が違うのだから、この世界でキャラクターが息づいているのをリアルに感じられます。
まとめ
感想
このゲームをプレイした始めのうちは、ゲームシステムや各種パラメータ、登場人物の圧倒的ボリュームに戸惑い、何をどうすれば良いのか分からない状態でした。しかしゲームを進めて要領をつかんでくると、自分のスタイルでプレイできるようになりジワジワと面白くなってきました。最初は慣れるまで我慢が必要かもしれませんが、是非あきらめずにプレイしてほしいです。
本作はプレイ中に止め時を見失ってしまうことも多かったです。コツコツと地道に作業を進めていき、あと少しで目標達成という状況で残りを翌日に持ち越さなければならなかった場合には「あと一日だけプレイしよう」とついつい続けてプレイしてしまいました。
自由度が高く自分ならではのプレイスタイルを楽しめるのが醍醐味の本作。そのため人によって攻略方法が結構変わると思うので、他の人のプレイを見るのも面白いかもしれませんね。また本作はマルチエンディングになっていますので、二週目は違うプレイスタイルで遊んでみるのも楽しいと思います。
こんな人にオススメ
- 攻略の自由度が高いゲームが好き
- リソースをやりくりしてサバイバルするのが好き
- コツコツと地道に物事を進めるのが好き
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