Nintendo Switch 2は初代Switchのコンセプトを踏襲しつつ、よりハイクオリティなゲームを遊ぶことができる魅力的なゲーム機。そんなSwitch 2において一つの悩ましい点がゲームの容量問題です。初代SwitchではmicroSDカードを増設してゲームを保存できましたが、Switch 2では従来のmicroSDではなくmicroSD EXPRESSカードを使わなければなりません。この新しいmicroSD EXPRESSは従来のmicroSDよりも高価なため、購入すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事ではmicroSD EXPRESSをいま購入してもOKである理由について解説していきます。
本体ストレージだけでは足りない可能性
クオリティ向上に伴うゲーム容量の増加
初代Switchは本体のストレージが32GB、有機ELモデルでは64GBに対し、Switch 2では256GBと、大幅にストレージ容量が増加しています。しかしながらSwitch 2向けソフトはクオリティが高くなっている分、ゲームの容量自体が大きくなっていることにも注意が必要です。
Switch 2向け主要ゲームタイトルの必要容量を下表にリストアップしました。『FFVII REMAKE』シリーズに至っては約100GBも必要となっており、『REMAKE』と『REBIRTH』だけで本体のストレージは一杯になってしまいます。一方、任天堂のタイトルは比較的容量が小さく収まっており、『マリオカート ワールド』や『カービィのエアライダー』で約20GBです。
ゲームの容量はジャンルによっても大きく異なってきますが、今後はSwitch 2専用ソフトが増えてくるでしょうし、そうなると一本当たり30~40GB程度は見積もっておいた方が良いかもしれません。
| ゲームタイトル | 容量[GB] |
|---|---|
| FINAL FANTASY VII REBIRTH | 102.0(予定) |
| FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE | 90.4 |
| アサシン クリード シャドウズ | 64.7 |
| サイバーパンク2077 アルティメットエディション | 60.3 |
| Street Fighter 6 | 54.3 |
| ゼルダ無双 封印戦記 | 43.5 |
| BIOHAZARD requiem | 29.2 |
| マリオカート ワールド | 21.9 |
| カービィのエアライダー | 21.8 |
| ドンキーコング バナンザ | 8.9 |
| マリオテニス フィーバー | 7.4 |
※ゲームの必要容量はMy Nintendo Storeに記載されている数値を引用しています。
キーカード方式の普及
パッケージ版のゲームを購入することで本体のストレージをなるべく使わないようにするという手段も考えられますが、今後はその方法も通用しない可能性があります。近年、ゲームカードにゲームデータを入れずに認証キーだけを入れているキーカード方式が普及しつつあります。キーカード方式ではゲームデータをダウンロードして本体のストレージ等に保存しなければいけませんので、ストレージ使用量の削減効果が得られません。
キーカード方式普及の背景には大容量のゲームカードが高コストであるという事があります。なので容量が大きいゲームほどキーカード方式が採用される可能性が高くなるため、Switch 2向けの大容量のゲームにおいて今後も増えていくのではないでしょうか。
今後まだまだ使い続ける
Switch 2が2025年6月5日に発売されて、まだ半年ちょっとしか経っていません。過去の任天堂のゲーム機の発売スパンを振り返ると、約5~6年ごとに新しいゲーム機を発売しています。SwitchからSwitch 2に至っては8年間も空いています。そう考えると少なくとも今後5年間はSwitch 2で遊ぶことができるでしょうから、いずれ容量が不足しmicroSD EXPRESSが必要になる時期が訪れる可能性が高いです。
| ゲーム機 | 発売された年 |
|---|---|
| ファミリーコンピュータ | 1983年 |
| スーパーファミコン | 1990年 |
| Nintendo 64 | 1996年 |
| ゲームキューブ | 2001年 |
| Wii | 2006年 |
| Wii U | 2012年 |
| Switch | 2017年 |
| Switch 2 | 2025年 |
今後の値上がりリスク
半導体不足、インフレ、円安
近年のAIブームを受け、AIデータセンター向けの半導体部品の需要の高まりによって深刻な半導体不足に陥っており、その影響が消費者向け製品の価格上昇にも繋がっています。PCに使用するメモリやSSD等が既に大幅に値上がりしており、これがmicroSDにも波及することも考えられます。
また世界的なインフレや円安といった経済的な影響も無視できません。昔はゲーム機は発売から時間が経つと徐々に値下がりしていったものですが、PS5やXbox Series X|Sの現在の価格は発売当初よりも大幅に値上がりしています。
実際に値上げの動きも
メモリーカードメーカーであるProGrade Digitalは、半導体メモリーの需要急増に伴う価格改定を2026年に入って既に2度実施しています。例えばmicroSDXCの製品については下表のように従来価格の2倍以上の価格へと一気に上昇しており、驚異的な値上がりです。
【2026/1/8から適用】 通常価格値上げのお知らせ
【2026/2/3から適用】 通常価格変更のお知らせ
| 容量 | 従来価格 | 2026/1/8改定 | 2026/2/3改定 |
|---|---|---|---|
| 128GB | \ 6,800 | \ 13,900 | \ 16,400 |
| 256GB | \ 11,800 | \ 24,100 | \ 31,000 |
| 512GB | \ 23,300 | \ 46,300 | \ 60,100 |
下のグラフはSamsung製microSD EXPRESSカード(512GB)のAmazonでの価格推移ですが、2026年に入ってから大きく価格が上昇していることが分かります。任天堂ライセンス商品においては今のところ価格の変動が見られませんが、今後値上がりしても不思議ではありません。

microSD EXPRESSの用途はSwitch 2ぐらい
microSD EXPRESSカードは新しい規格なので、普及して市場が拡大すれば価格が安くなる可能性はあります。microSD EXPRESSは非常にコンパクトながら、高速に読み書きできるため高画質な動画撮影などに向いていると考えられます。しかし現在のところmicroSD EXPRESSの強みを活かせる機器はSwitch 2ぐらいしか市場に出ていません。
ちなみにmicroSD EXPRESSは従来のmicroSDとの後方互換に対応しており、microSDのスロットに挿して使用することも可能ですが、その場合はmicroSD EXPRESS本来の転送速度を得ることはできません。microSD EXPRESSの持つ超高速転送を実現するためには、使用する機器側がmicroSD EXPRESSに対応したスロットを搭載する必要があるのです。従来のmicroSDでも性能的に十分な場面も多いでしょうから、microSD EXPRESSが広く普及するまでにはまだまだ時間が掛かるかもしれません。
任天堂ライセンス品はお買い得
各社のmicroSD EXPRESS製品の比較
ではmicroSD EXPRESSカードを購入するとして、どの製品を購入すれば良いのか。オススメは断然、任天堂ライセンス商品の2種(SanDisk製、Samsung製)です。ライセンス商品は容量が256GBのものしかラインナップが無いのがデメリットではありますが、他の製品と比べて安価であることがメリットです。また各製品で転送速度などの細かい性能に違いはありますが、任天堂のライセンス商品であるということで、Switch 2で使用する分には問題ないという点で安心感があるのも魅力です。
| メーカー | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
|---|---|---|---|---|
| 任天堂(SanDisk) | ¥ 6,567 | |||
| 任天堂(Samsung) | ¥ 6,980 | |||
| エレコム | ¥ 7,051 | ¥ 19,800 | ||
| Lexar | ¥ 7,790 | ¥ 17,820 | ¥ 36,800 | |
| TEAMGROUP | ¥ 6,180 | ¥ 8,880 | ¥ 16,880 | ¥ 35,880 |
| シリコンパワー | ¥ 9,980 | ¥ 21,980 | ¥ 45,980 | |
| SanDisk | ¥ 8,080 | ¥ 11,280 | ¥ 21,605 | |
| Nextorage | ¥ 7,590 | ¥ 13,350 | ¥ 24,080 | ¥ 48,070 |
| Samsung | ¥ 15,557 | ¥ 19,980 | ||
| Gigastone | ¥ 9,990 | ¥ 16,990 | ¥ 28,990 | ¥ 52,990 |
1GB当たりの価格で見ても安い
256GBよりも大容量のmicroSD EXPRESSが欲しいという方は、より大容量のカードの方が1GB当たりの価格が安くなるのではと思われるかもしれません。しかし現時点ではその点においても任天堂ライセンスのmicroSD EXPRESSが最も安価です。
下のグラフは横軸にmicroSD EXPRESSカードの容量を、縦軸にその価格を容量で割って算出した1GB当たりの価格を表しています。このグラフに各社のmicroSD EXPRESSをプロットしてみると、確かに大容量になるほど1GB当たりの価格が下がる傾向も見られますが、任天堂ライセンス商品が最も安価になっておりお得感が高いです。

まとめ
Switch 2が発売されて半年が経過し、そろそろ欲しい人に本体が行き渡ってきた頃だと思います。これから存分にSwitch 2を楽しもうと考えている方の中には、いずれストレージを増やすためにmicroSD EXPRESSカードを買おうと検討している人も多いはず。
私も実際そう考えていた一人で、いつかお買い得なタイミングが来たら買おうと考えていました。しかし、昨今の半導体不足による値上がりを危惧して、2026年1月に任天堂ライセンスのmicroSD EXPRESSを購入しました。
記事でも触れましたが任天堂ライセンスのmicroSD EXPRESSカードはそもそも他製品よりもお買い得なうえにライセンス商品であるという安心感があります。いずれ買おうと考えている方は、今のうちに買っちゃったほうが後悔せずにすむかもしれません。


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