先日の記事でジャンク品のNINTENDO64カセットの分解・清掃をし、見事復活させることに成功しました。そこで今回はディスク版ということで、キズの付いたWiiソフトを研磨して修復することに挑戦してみました。なお、あまりお金をかけるのも勿体ないので、なるべく安価な方法で実施しました。
研磨は清掃とは違ってディスクの保護層を削ってしまうので、後戻りができないためドキドキしながら作業に挑みました。本記事ではその作業内容をお伝えしたいと思います。
研磨するディスク

今回研磨するソフトはWii用ソフト『タツノコ VS. CAPCOM クロス ジェネレーション オブ ヒーローズ』です。本作はガッチャマン等で有名なタツノコプロのキャラクターとカプコンのキャラクターが登場する対戦格闘ゲーム。今のところ他機種への移植はされていないので、Wiiでしか遊べない非常に貴重なゲームです。

今回はキズ有りのジャンク品であることを承知の上で購入したので、研磨しないといけない事はある程度覚悟をしていました。実際のキズの状態は上の写真のようになっており、結構大きめのキズが入っています。他にも細かいキズがたくさん入っていましたが、そちらは遊ぶ分にはあまり問題無いと思われます。

研磨する前に実際にWii実機で動作確認をしてみました。すると問題無くディスクを認識し、ゲームをプレイする事ができました。オープニングデモも全部見る事ができましたし、トレーニングモードで全キャラ・全ステージ(隠しを除く)でプレイしてみましたが問題なく遊べました。

「問題無く遊べるのでは?」と思い、アーケードモードを一通りプレイしエンディングまでたどり着いたのですが、エンディングムービーの途中で読取りエラーが発生。やっぱり研磨しないとダメでした。

準備したもの
- 研磨フィルム(#2000)
- ヘッドライトクリーナー(コンパウンド)
- マイクロファイバークロス
作業内容

それでは実際の作業内容の説明に移ります。まずは深いキズを除去するために#2000の研磨フィルムで粗く研磨していきます。一般的には#2000というと仕上げというイメージですが、CDやDVDにとっては十分に粗いです。大きいキズの部分を重点的に攻めつつも全体的に磨いていきます。

#2000で磨くとディスク表面に無数の細かなキズができるので、ディスク全体が白く曇ったような状態になります。全体が白いので大きなキズがどこにあったのかは分からないようになりました。こんな状態のディスクを見ると「もう使えなくなるのではないか」と不安になりますが、後で仕上げをするので大丈夫です。
実は事前に別のソフトで研磨の練習をしたのですが、驚くことにそのソフトはディスク全体が真っ白に曇った状態なのにWiiで遊ぶことができました。この位の細かいキズであれば無数に入っていても意外と大丈夫なんだなと少し安心しました。

一旦ディスクを水で洗って、次はコンパウンドを使った仕上げを行います。今回使用するコンパウンドはダイソーで220円で購入したヘッドライトクリーナーです。パッケージの記載を見ると1.5㎛と書いてあるので#8000相当の粗さと思われます。

箱の中身はコンパウンド液の他にスポンジと不織布が入っていましたが、スポンジと不織布は今回は使用しませんでした。

コンパウンド液をディスクに数滴落とし、別途用意したマイクロファイバークロスを使って研磨していきます。布にコンパウンドの水分が吸われるので、あらかじめ布を水で湿らせておいた方が良いかもしれません。
よくCDやDVDを拭くときは円周方向ではなく放射状に拭かないといけないと言われますが、研磨しているときは方向は特に気にせず、グルグル円を描きながら磨いています。

ある程度磨けたら確認のために水洗いしてコンパウンドを流します。白い曇りが取れて光沢が戻ってきているのが分かります。それでも元の光沢には及ばないので、微細なキズが残っているのだと思われます。
上の写真のとおり、問題と思われる大きなキズは完全には除去できていませんでした。完全に除去するにはもっと深くまで研磨する必要があるようです。それでもキズは浅く、小さくなっていると思われるので改善している可能性があります。なので一旦、Wiiで動作確認をしてみることにしました。
先程と同じキャラクターを使用してアーケードモードを最後まで進め、同じエンディングムービーを再生するようにしました。
果たして無事にエンディングを迎えることができるのか、緊張の一瞬です。

そして見事、読取りエラーが起こった場所を通過しエンディングを迎える事ができました。ディスクにはまだキズが残っていますが、ちゃんと起動できたのでこれで良しとしておきます。
まとめ
不器用ながらも今回初めてゲームディスクの研磨に挑戦し、無事復活させることに成功しました。研磨はある意味キズを付けるという行為なのでドキドキしましたが、貴重なゲームを復活させるためと思えば頑張れました。
今回研磨したディスクは最終的にキズを取り切れませんでしたし、全体的に綺麗な光沢状態とまではなりませんでしたが、問題無く使用することができました。「使える状態にする」という目的であれば、今回のような方法で十分なのかもしれません。
今回使用した研磨フィルムが#2000、コンパウンドが#8000相当だったので、望ましくは間の#4000辺りでの研磨を挟んだ方がより良い仕上がりになるのではないかと思います。




