カプコンのアーケードゲームと言えばどんなゲームを思い浮かべますか?『ストリートファイター』のような対戦格闘ゲーム?それとも『魔界村』のような高難度アクションでしょうか。いずれにしても硬派なゲームをイメージする人が多いと思います。
そんなカプコンが約30年前、恋愛をテーマにしたゲームをアーケードに投入していたのをご存知でしょうか。それが今回ご紹介する『QUIZなないろDREAMS』です。本作はクイズとスゴロクと恋愛ゲームが融合した、かなり風変わりな作品となっています。後にプレイステーションとセガサターンにも移植された本作、今回はセガサターン版をもとにゲームの内容を紹介したいと思います。
ストーリー

ある日、主人公は夜空を見上げていると自分の元に妖精が落ちてきます。その妖精曰く、魔王を封印していたクリスタルが分裂してしまい、魔王の復活が半年後に迫っているとのこと。分裂したクリスタルは虹色町の7人の女の子と同化してしまっており、その力を引き出し再び魔王を封印するためには、女の子に恋愛感情を抱かせる必要があるのです。こうして主人公は魔王復活までの半年間、虹色町の女の子と交流を深めていくことになります。

ゲームの流れ

本作はスゴロク形式になっており、ルーレットを回してマスを進み、止まったマスで発生するイベント(クイズ)をこなしていくという流れになっています。女の子が立っているマスは当然その女の子とのイベントが発生し、誰もいないマスではランダムな女の子が登場します。ちなみにルーレットを目押しして止まるマスを狙うことも可能ですが、確率で外れる事もあります。

女の子に出会うとちょっとした会話とともに、なぜかクイズが出題されます。クイズの成績に応じて女の子からの好感度がアップするというシステムです。普通のクイズゲームなら残機を失わないために正解するという形になりますが、本作の場合は女の子の好感度を得るというのもクイズに正解するモチベーションになっています。特に狙いの女の子の出題には俄然気合が入ります。

スゴロクは1マス進むと1日が経過するようになっています。ゲームは4月1日からスタートしますので、半年後の9月30日がタイムリミットです。9月30日になると魔王が登場し、過酷なクイズバトルが始まります。このとき、女の子と仲良くなっていると少し有利になります。ルーレットでなるべく小さい数字を出した方が女の子と交流する機会を増やせるのですが、同時に残機を失うリスクも上がるので悩ましい所です。

見事魔王を倒したら目的達成ですが、それよりも気になるのは女の子との関係です。魔王討伐後、1人の女の子を選んで告白することができ、告白が成功すればその子とのハッピーエンドを迎える事ができます。もちろん女の子との仲が十分に進展していないとフラれてしまいます。

魅力的なキャラクター達
本作には普通の女子高生から某国王女までバラエティ豊かな背景を持った女の子が登場します。みんなとても個性的かつ魅力的なので、全員分のエンディングを見るために周回プレイが捗ります。
仲良くなるほど展開が気になる

女の子と出会った時に発生するイベントは最初のうちはかなり淡白で、「え?これだけ?」と感じるほどです。しかし、女の子と会う回数を重ねて交流を深めていけば、イベントの内容もよりディープなものとなり、女の子の意外な一面が見られたりします。中盤以降になると物語の続きが気になって、その子にもっと会いたくなってしまいます。

出題内容は広範かつノスタルジー

女の子が出題するクイズの内容は非常に多岐にわたります。学校で習うような問題はもちろん、一般常識や雑学のようなもの、マンガやゲームのようなサブカル的なものまで多種多様です。女の子によって出題するジャンルが異なるので、自分にとって攻略しやすい女の子がいるかもしれません。

本作はカプコンのゲームですが、ゲームジャンルの問題ではナムコやセガなど、他メーカーのゲームに関する問題もあったりして面白いです。個人的にキツかった問題は時事ネタですね。約30年前の芸能ネタやテレビCMの問題は正直「覚えてねーよ」って感じでした。

オプションで遊び方を自由に設定

本作はスゴロクとクイズで女の子の好感度を上げていくゲームとなっており、そのランダム性や偶然性も楽しみの一つとなっています。ある女の子を狙ってプレイし始めたけど、ルーレットの出目やクイズの結果で想定外の女の子の好感度がアップすることもあります。そんなときに「今回はこっちの娘を攻略しよう」と乗り換えちゃうのもアリです。
しかし、もっとシンプルに女の子との交流を楽しみたいという人もいるでしょう。そんな人のためにオプションで様々な設定を変更することが可能になっています。難易度や残機数の他、ルーレットをOFFにすることも可能で、止まるマスを自由に選べるようにすらできます。
想鐘サキってこのゲーム出身だったの?

本作をプレイした事が無くてもヒロインの一人、想鐘サキに見覚えがある方は多いかもしれません。彼女は地球防衛軍に所属しており、その独特なキャラクター性を活かして他のゲームにゲスト参戦していたりします。『MARVEL VS. CAPCOM』ではバトル中に援護攻撃をするスペシャルパートナーとして参戦し、さらにWii版『タツノコ VS. CAPCOM』ではなんとプレイアブルキャラクターに昇格しています。カプコンキャラ枠11人のうちの1人になるなんてスゴすぎません?

まとめ
カプコンは様々なジャンルのゲームを世に送り出していますが、本作のような変わり種まで手掛けているのは意外だったのではないでしょうか。ゲームの内容としてはあくまでもクイズゲームなのでシンプルな造りになっていますが、登場するキャラクターがとても魅力的なので、彼女たちとのイベントを楽しみにプレイするモチベーションが上がっちゃいます。出題内容が一部当時のネタで若い人には厳しい部分もありますが、90年代に青春を過ごした方は懐かしさを感じられる作品かと思います。









