みなさん『MYST』というゲームをご存知でしょうか。1990年代に発売された本格謎解きアドベンチャーゲームで、多くのプラットフォームへの移植およびシリーズ化もされている人気作です。またリメイクもされており、PS5向けリメイク版がつい先日(2026年5月20日)発売されました。(PCやXBOXでは一足先に発売されています。)
私は『MYST』シリーズの名前だけは知っていたもののちゃんとプレイした事が無かったので、この機会に挑戦してみることにしました。でも折角プレイするなら原作の雰囲気を味わいたいと思い、リメイク版ではなくセガサターン版をプレイ。本記事ではセガサターン版の内容をもとに本作がどんなゲームなのか紹介していきたいと思います。
- 説明がほとんど無い、骨太な謎解きの数々
- 美麗なCGで表現された神秘的な世界観が魅力
- ゲームはシンプルなポイントクリックアドベンチャー
ゲーム内容
神秘的な世界で孤独に謎を解く

まず本作のストーリーですが、本作にはストーリーはほとんどありません。ゲーム開始後、目の前に現れた「MYST」というタイトルの本を調べると、プレイヤーはなぜかミスト島という不思議な島に降り立ちます。そして何をすれば良いのか、どこへ行けば良いのかといった説明も全く無いままゲームがスタートするのです。
一般的なゲームならプロローグで物語の背景が語られ、主人公の目的が示されるところですが、本作にはそれが一切無いので戸惑ってしまいました。


とりあえずあてもなくミスト島を探索していると、ほどなくして建物を発見します。その中で見つけた赤い本と青い本を調べてみると、なんと本の中に謎の男が閉じ込められているのです。彼らはそれぞれ赤いページ/青いページを持ってきてほしいとプレイヤーに懇願します。それらのページがどこにあるのか手掛かりは全くありませんが、とにかくページを求める探索が始まります。

本作の舞台になるのはミスト島だけではありません。ゲームを進めると幾つかの不思議な本を発見するのですが、それらの本は別の世界に通じており、本を介してそれらの世界へと飛ぶことができます。各世界はそれぞれ個性的な特徴を持っており、その世界ならではの謎解きがプレイヤーを待ち受けています。

美麗なCGが作り出す没入感

本作はその独特かつ神秘的な世界観が大きな魅力の一つであり、美麗なプリレンダCGを用いて描かれたグラフィックがその世界への没入感を高めてくれています。と言っても、現代の水準と比較すると驚くほどのグラフィックではありませんが、発売当時の水準ではハイレベルですし、今でもさほどチープさは感じません。

プリレンダCGなのでグリグリと自由に視点を変えたり、オブジェクトを動かしたりできるわけではありません。なので動きを表現するときは、動きのある個所に部分的に動画を挿入するという工夫を使っているところに時代を感じるとともに、意地でもこの映像品質でゲームを作るんだという強い意志を感じます。
ゲームはシンプルなポイントクリック方式

先述のとおり本作はプリレンダCGを用いて作られているため、この世界の中をプレイヤーが自由に動き回ったりすることはできません。そのためゲームの造りとしてはポイントクリック方式になっており、カーソルで行きたい場所をクリックすることで行き先を指定して移動する形になります。謎解きをする場合も同様に、カーソルを使ってボタンを押したり、レバーを引いたりして仕掛けを操作していきます。

謎解きアドベンチャーというジャンルであるため、ポイントクリック方式でもゲームとして問題無く成立しているのですが、ところどころ不便に感じる場面もあります。特に移動先を指定する際、クリックできるところでカーソルの形が変わったりしないので、どこに道があるのか分かりにくく「こっちに道があったのか!」と驚くこともしばしば。
一切説明の無い硬派な謎解き

本作はストーリーについての説明が少ないのもさることながら、謎解きに関しても説明はほとんどありません。何か意味ありげなオブジェクトがあちこちに点在しているのですが、何をどうすれば何が起こるのかさっぱり分かりません。ヒントをくれるような生ぬるい救済措置もありませんので自力で解くしかありませんが、その反面謎を解けたときの喜びはひとしおです。

また触れる事ができるオブジェクトの中には謎解きに全く関係ないものも混ざっているので、「これは一体何に使うのだろう?」とさんざん悩んだ挙句、結局使わなくてよかったなんてことも。とにかく色々見て回って、手掛かりらしきものを見て、触って試行錯誤しながら答えを推測していくしかありません。

まとめ
感想
今回、30年以上前に発売されたセガサターン版をプレイしましたが、ゲームとしては問題なく十分楽しむことができました。もちろん最新ゲームと比べるとグラフィックの品質は劣りますが、本作の雰囲気を味わうには十分の映像レベルだと思います。またポイントクリック式のゲームシステムもアドベンチャーゲームであるため全く問題ありません。ただちょっと面倒だったり不親切なところはありますが。
謎解きのやり応えは非常に高く、私は謎解きは結構得意な方だと自負しているのですが、本作では何度か心が折れそうになりました。あまりにも説明が無いので特に序盤は何をして良いのか途方に暮れていました。しかし根気よく周囲を調べて手掛かりを探し、推理と試行錯誤ののち見事謎を解けた時の嬉しさは最高で鳥肌が立つことも。
これからプレイを検討している方はリメイク版の方が遊びやすいと思いますが、原作の方もなかなか味わい深いのでコアなゲーマーの方は是非原作も遊んでみてはいかがでしょうか。ちなみにセガサターン版や初代プレイステーション版には日本語吹き替えがあります。

こんな人にオススメ
- 本格的な謎解きに挑戦したい
- 本作の神秘的な世界観に惹かれた
- 人気シリーズ『MYST』の原点を味わいたい
プレイ動画
リンク
公式サイト:https://cyan.com/games/myst/
Steam:https://store.steampowered.com/app/1255560/Myst/
XBOX:https://www.xbox.com/ja-jp/games/store/myst/9p6pqlfp9bn0
PlayStation:https://store.playstation.com/ja-jp/concept/10000550

