ゲーム紹介

【ロックマンX コマンドミッション】異色! ロックマンのターン制コマンドRPG

2026年9月下旬にPS Plusクラシックスカタログに追加された『ロックマンX コマンドミッション』。本作は『ロックマン』シリーズでは珍しいターン制コマンドバトルのRPGとなっています。当初、PS2とゲームキューブで発売されたのですが、あまり売れなかったのか知っている人も多くない印象です。しかし『ブレスオブファイア』シリーズのスタッフが手掛けていることもあり、クオリティとしてはしっかりとしたRPGに仕上がっています。そこで今回は本作がどんなゲームなのか紹介したいと思います。※本記事のゲーム画面はゲームキューブ版です。

未知の鉱物フォースメタルを巡る戦い

西暦22XX年、とある地に小惑星が落下しその破片から未知の鉱物フォースメタルが発見されます。そのフォースメタルを応用することでレプリロイド工学に大きな進歩をもたらすことが可能となり、この地にフォースメタル鉱石を採掘するための人工島ギガンティスが作られました。

そんな中、ギガンティス島の一部のレプリロイドがリベリオンを名乗り反乱を起こします。政府は反乱の首謀者であるイプシロンをイレギュラーと断定し、エックス達イレギュラーハンターチームをギガンティス島に派遣するところから物語は始まります。

私自身は『ロックマンX』シリーズはあまりプレイしていないので、シリーズのストーリーや登場人物には詳しくないのですが、本作は外伝的な立ち位置になっているので問題無くストーリーを楽しむことができました。また本作にはオリジナルのキャラクターも多数登場し、彼らのアツい物語が展開されます。

ハンターベースを拠点にミッション目標へ出撃

ダンジョンには様々なトラップも存在する

ゲームの流れとしては基本的に拠点となるハンターベースから、ストーリーの進展に応じて次の目標となるダンジョンへ向かい、ミッションをクリアしていくという形式になっています。ですのでRPGでよくあるフィールド画面のようなものはありません。

ダンジョン内ではエックスを自由に操作して探索することができ、仕掛けを解いたり、アイテムを収集したりしながら進んでいきます。ザコ敵との戦闘はランダムエンカウント方式になっているのですが、エンカウント率が高めなのでダンジョン探索がストレスに感じることもあります。ただ、戦闘で逃走の成功確率は結構高いので面倒な場合は逃げるのも手です。

戦略性の高いターン制コマンドバトル

Xオーダーを参考に戦略的を練ろう

『ロックマン』シリーズといえばアクションゲームですが、本作のバトルはターン制コマンドバトルとなっています。画面右下に表示されているのはXオーダーというもので、ここで敵味方の行動順と残り体力(ライフエネルギー=LE)を確認することが出来ます。これを参考にして誰がどの敵を攻撃するのが効率的かを考える事ができ、戦略性の高いバトルを楽しむことが出来ます。

またパーティが4人以上の場合、戦闘に参加できるのは3人だけですが控えのメンバーとは戦闘中いつでも交代することができ、交代したメンバーは即座に行動することが可能です。ですので、どのタイミングで誰と誰を入れ替えるのかという自由度が高く、戦略の幅も広くなっています。

3種の攻撃を使い分けろ

各種攻撃は1ボタンで発動できる

コマンドバトルRPGというと、多数の技や魔法の中から状況に応じて使用するものを選択するというイメージがありますが、本作ではもっとシンプルな戦闘システムになっています。本作での攻撃手段は大きく分けてメインウェポン、サブウェポン、アクショントリガーの3種類が存在します。そしてそれらがコントローラーの各ボタンに割り当てられており、ボタンを押すだけで攻撃を繰り出せるようになっているのが特徴的。

メインウェポンの他に2つのサブウェポンを装備可能

メインウェポンはいわゆる通常攻撃です。サブウェポンはメインウェポンとは別に装備できる補助的な武器で、単なる攻撃手段としてだけでなく攻撃力アップといった強化が得られるものや、属性攻撃や状態異常攻撃が可能なものなど様々な種類があります。なおサブウェポンは各キャラクター2つずつ装備することが可能です。

サブウェポンを使用する際には、ウェポンエネルギー(WE)が必要になります。WEは戦闘開始時はキャラクター毎の初期値からスタートし、毎ターンWEゲインの数値分が回復するようになっていますので、ザコ敵戦で節約するなんて必要もありません。

ちなみにサブウェポンを使用した後にメインウェポンで攻撃することもできるので十分なWEがあれば、サブウェポン①→サブウェポン②→メインウェポンという風に1ターン中に複数の行動をすることも可能です。

そして3つ目の攻撃手段であるアクショントリガーは言わば必殺技で、WEが50%以上の時に使用することが可能です。アクショントリガーは発動時にちょっとしたアクション要素があり、その成否によって威力や効果が変化します。アクショントリガーの内容はキャラクターによって異なっており、簡単なものからテクニックの必要なものまで様々です。

例えばエックスのアクショントリガーであるチャージショットは、ボタンの長押し時間で消費WEと攻撃力を決定する形になっており比較的簡単かつ安定した結果が得られます。一方、ゼロは制限時間内にコマンド入力を連続で行い、成功した分の攻撃を行うという形になっているため、使用する時は結構緊張感があります。

ハイパーモードで一気に勝負を決めろ

ここぞの場面でハイパーモードに変身

各キャラクターは戦闘中、任意のタイミングでハイパーモードに変身することが可能です。ハイパーモードに変身するとLEやその他の能力値も向上するので、戦闘を有利にすすめる事が可能になります。しかし無制限に使用できるわけではなく活動限界時間という制限があります。

活動限界時間はターン数で定められており、活動限界時間が無くなってしまうとハイパーモードを使用することはできなくなります。しかも活動限界時間は戦闘終了しても回復しないので、ボス戦などここぞとうい場面に取っておきたいところ。

ハイパーモードで強力な一撃をお見舞い

一石二鳥のファイナルストライクを狙え

ファイナルストライクでトドメを刺せ

本作のバトルで戦略的に活用していきたいのがファイナルストライクです。ファイナルストライクは1ターンで敵の残り体力の75%以上のダメージを与えると発生し、その敵を味方全員でタコ殴りにすることができるという強力なシステム。例えば敵の残り体力が1000だとしたら、750~999ダメージを与えると発生するという感じです。

敵キャラクターには上図のように黄色いメーター(ファイナルストライクメーター)が表示されます。これは敵キャラクターの現在の体力を100%としたゲージで、オレンジ色の部分が残り25%の範囲を表しています。つまり攻撃によってオレンジ色の部分まで減らすことができればファイナルストライクが発生するということです。ファイナルストライクを発動すれば、基本的にトドメを刺すことが可能なうえ、WEを回復できるというメリットもあるので是非とも狙っていきたいところ。ボコボコにタコ殴りにする爽快感と、WE回復のメリットもあるので決まった時はかなり気持ちいいです。

サブタンクを使って誰でも回復役に

サブタンクを消費して回復

本作での体力回復手段は基本的にサブタンクを用いることになっています。サブタンクに貯蔵されている容量を消費することで、仲間単体または全体のLEを回復することが可能です。サブタンクはパーティで共有しており、戦闘中、非戦闘中問わずいつでも誰でも回復役になることができます。

制約もある悩ましいカスタマイズ

キャラクターは武器だけでなくフォースメタルを装備することで能力値をアップしたり、敵の攻撃に対する耐性を向上させたりすることが可能です。フォースメタルを装備できるスロット数はキャラクターによって異なっており、例えばエックスは4つ装備できるのでカスタマイズの自由度が高いですが、マッシモは2つしか装備できないため厳選する必要があります。

浸食値が抵抗値を越えると…
フォースメタルハザードで能力ダウン

またフォースメタルを装備する際には浸食値に注意する必要があります。各フォースメタルには浸食値が設定されており、その合計値がキャラクターの抵抗値を上回るとバトル開始時にフォースメタルハザードが発生してしまう可能性があります。フォースメタルハザードが発生すると、その戦闘中にLEの最大値が減少するなどの悪影響を受けます。強力なフォースメタルほど浸食値も高く設定されているので、どのフォースメタルを優先的に装備するのかの吟味が必要です。

適度な歯ごたえのゲームバランス

緊張感のある戦闘難易度

バトルシステムとしては比較的シンプルに作られている本作ですが、ゲームバランスについては一筋縄にはいかない難易度になっています。敵の攻撃力が結構高く、ザコ敵が一撃でこちらの体力の3割程度を奪ってくることも珍しくもありません。なのでザコ敵戦であっても、何も考えずにボタン連打で済ますなんてことはできません。ましてやボス戦ともなると瀕死状態に陥るのはしょっちゅうで、頻繁に回復しないといけない場面も。しかしサブタンクの容量は限られています。安全を見て体力を回復しながらダラダラと戦うよりも、ここぞというタイミングを見極めて一気に攻勢に出る判断も必要となってきます。

まとめ

本作は『ロックマン』シリーズとしては異色のターン制コマンドRPGという貴重な作品。コマンドが1ボタンで入力できたり、アクション要素を取り入れた攻撃方法があったりと、独特のシステムを搭載しつつも全体としてはオーソドックスなRPGとして楽しめました。ストーリーは『ロックマンX』シリーズの外伝的立ち位置ですし、ボリュームも比較的コンパクトなので気になった方は気軽にプレイしてみては如何でしょうか。

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